本気の映画音楽
- 2021/02/08 21:25
- カテゴリー:音楽芸術
ブログを新規に設置しました。
この投稿のタイトルは「本気の映画音楽」です。
一体どこが本気なのかが問題なのですが、より良い演奏のために一生懸命に取り組むことができるかどうかが結果を大きく左右するようです。
作曲者の指揮でウィーンフィルが演奏してます。会場は楽友協会の黄金のホールです。ウィーンフィルが楽友協会で演奏すると天下無敵です。
それから、いつも感じるのですが、指揮者と打楽器の役割は演奏の要ですね。夢と現実の狭間で自らの感性が揺れます。
ギターの先生をして半世紀ぐらいです。その間には難しい曲を見事に弾きこなす生徒にも恵まれました。
師弟が一丸となってある程度のレベルに達したときに芸術の壁に当たり、始めて気付いたことがあります。
楽典から始まり、音楽史と様式の把握、和声と対位法、解剖学から学ぶ関節と筋肉の動かし方、演奏時の集中力など多くの課題以前に、何が素晴らしいのか、何が芸術なのかを知らなければ、目的を失ってしまうわけです。
最初の一歩で方向を見失ってはいけませんから、特に初心者が良い芸術に触れ、良い演奏に触れることが大切なことに気付いた次第です。
日本で高い山と言えば富士山であって、富士山に登っていると勘違いし間違ってボタ山に登ってはいけないと思うのです。本物を見つけるのは至難の業なのかもしれませんが、ボクは富士山を目指したいです。クリムトの絵画が好きと言う人がヒューゴー・ヴォルフは嫌いとか、シェークスピアの痛みとジョン・ダウランドの憂いがわからないというのは悲しいことだと思います。ですからボクのお弟子さんには是非とも良い音楽に触れていただきたいと切望します。