楽譜の電子化
- 2022/01/12 07:46
- カテゴリー:その他
クラウドに上げた楽譜運用をタッチパッドで始めることにしました。
昔の記録を再現したり、懐古趣味を楽しむならともかく、今どき円筒式蓄音機で録音することがないのと同じ理由で、歴史の流れには逆らえないと判断しました。
この歳になって今更という思いはさておき「今直ぐに終わっても良いように、永遠に続いても良いように」の言葉を思い出して重い腰を上げました。
楽譜のデジタル化は、孤軍奮闘している先生方も多いのではないかと想像します。参考になれば幸いです。
必要なもの:
- デジタル化した楽譜
- クラウド環境
- 楽譜表示デバイス
- 楽譜を表示するソフト
- 画像レタッチソフト
- 譜めくり用のフットペダル
- 1)デジタル化した楽譜
- [ペトルッチ楽譜ライブラリー] などで知られる著作権フリーのネット公開楽譜、スキャン楽譜、[MuseScore] などの記譜ソフトで生成した楽譜データなどです。印刷時のトラブル回避にPDFファイルでの管理が基本です。
- 2)クラウド環境
- 全ての末端で利用するためにはクラウド化が必須です。クラウドを含めたデジタル記憶媒体は、有料無料に関わらず一瞬で全てが失われる可能性があることから、手元のすべてのデバイスと同期を取っておくのが安全です。
個人的には、クラウドサービスはGメールに付属する15GBの [マイドライブ] を使うようになりました。グーグルは儲かってますから、設備投資に潤沢な資金が流れているはずです。メールアドレス4つで60GBの容量が無料で使えます。
- 3)楽譜表示デバイス
- 最低でも13インチ以上のタッチパッド。10インチ程度ではスタイラスペンでのメモ記入が困難です。可能なら15インチぐらいで細いベゼル、300gまでの重さ、スタイラスペン収納が理想です。
譜読み用ですから画面非光沢のアンチグレアタイプが良いです。全てのデバイスでPDF楽譜を共有することを考え、リナックスもアンドロイドも走るウィンドウズPCです。
とりあえず妥協の末に購入したのは、13.3インチ1280gの64bitウィンドウズ10タッチパッド。RAMが4GBしかありません。でもPDF楽譜を読み込むだけですからこれでもオーバースペック気味です。ストレージは128GBで、速くもなく遅くもないコアi5のCPU。ブルートゥースは譜めくりペダル接続のために必須です。それから光沢液晶の反射により見難いので反射低減フィルムを貼りました。
- 譜面台に置きっぱなしなので気にしませんが、1kg超えの重量は両手で支えても重く感じます。いつも譜面台ではなく机上使用のときもあり、頭上のライトが映り込むことがあるので、机上スタンドを探しました。
- コンパクトに畳めること、軽くしっかりしていること、角度調整が直角ぐらいまで調整できること、この条件で探し、折りたたみアルミニウム製のスタンドを購入しました。この製品は値段も含めてお奨めできます。たぶんこの手の製品では無敵なのではないかと思います。
- 同じ折りたたみで、急角度の調整ができず、プラスチック製品で良ければ、百均ショップでも安価に売っているそうです。
- 4)楽譜を表示するソフト
- 1990年のIBM社基本ソフトDOS/V販売当初からパソコンを組み続け、その後MS社ウィンドウズ3.1から現在に至る全てのウィンドウズシリーズ、様々なLinuxなどと格闘してきた数十年間のパソコン人生の中での試行錯誤から、基本ソフトも含めて有料ソフトよりもフリーソフトの方が良いと感じてます。
- 因みに、これまで使ってきた数多くの有料ソフトで今も重宝しているのは「秀丸エディター」「Becky!メールソフト」「WinFD」この3本だけです。
- メールソフトのBecky!は、10個以上のメールアドレス、数十年間の膨大なメールデータ、複数の末端でのメールデータ共有、これら全てをクリアしてます。
閑話休題、楽譜に関する画像表示ソフトですね。 - zip版もあって助かる定番の画像表示ソフトは[IrfanView]です。日本語化も簡単で、[Susieプラグイン] を入れればPDFやMSビットマップも含めて様々な表示フォーマットに対応します。
[NeeView] は、Microsoft Storeでもインストール可能ですが、ウィンドウズのバージョンアップを追いかけるときや、複数の末端に同じ環境を構築するときに楽な [.zip] 版を使ってます。フルスクリーン表示でフットペダル使用です。
- 5)画像レタッチソフト
- 先ずは [mspaint] ウィンドウズ標準のお絵かきソフトです。使い慣れたウィンドウズXPの [.exe] ファイルをコピーし、その後のウィンドウズで使ってます。たった一つの小さな [exe] ファイルをコピーしダブルクリックするだけで64bitウィンドウズ10で適正化も何もせずに安定して走ります。シンプルで使いやすいです。
- [Drawboard PDF] はPDFにスタイラスペンでメモ記入が可能。しかし残念なことに互換性が無いこと、それから、突然データが消えるとの複数の報告がネットにありました。代替ソフトを探してます。良いソフトがあったらコメントいただけると助かります。
- [.pdf] ファイルから [.png] ファイルへの変換、その逆のPNGファイルからPDFファイル生成するときは、上記の画像表示ソフト [IrfanView] を使ってます。
- 6)フットペダル
- 譜めくり用の足パッド。これは急ぎではないので、購入に至ってません。
- 有線よりも無線接続ですが、近距離での通信ですから青歯(ブルートゥース)が良いです。青歯接続のキーボードと併用しなければ、トラブル無く使えそうです。
- USB充電式と乾電池使用も一長一短です。
- ペダルを踏んだときに「カチッ」という操作音が出ないものを探してます。
※運用開始時にページ更新します。