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カテゴリー「クラシックギター」の検索結果は以下のとおりです。

ギター用ワイアレスマイク

ピアノとの2重奏が続いてます。

ギターとピアノの重奏は音量差の克服が一番の課題です。舞台ではピアノの蓋を閉め舞台の少し奥にセットし、ギターはなるべく聴衆に近いところで弾くのですが、ギターは表面版の向く方向に響きますからピアニストにギターの音が届きません。

40年前のことですが、ギター製作家のハウザーさんのところでアンヘル・ロメロ氏のための協奏曲専用ギターを弾いたことがありました。楽器が大きく重く、弦高も高くして音量に的を絞って制作された専用楽器です。通常のギターとは別物でした。

当時アンヘルさんは年間300回以上もアランフェスを弾いていて、ウィーンの楽友協会ホールでも2度くらい弾いたと記憶してます。これまで聞いたアランフェス公演で一番安定していたアランフェス協奏曲でした。

当時は音響機器の性能が発展途上で会場によってはマイクを通すと薄っぺらい音になり勝ちでした。それでアランフェス専用の楽器を考えたのでしょう。

10数年前だったと記憶してますが、母校ウィーン国立音大でギターのための音響機器に関する講演がありました。様々なマイク、エフェクターやアンプ、スピーカーの可能性についての考察でした。

時代の流れなんでしょうね。今日では多くのギタリストがオーケストラ協奏曲を弾くときにマイクを通して音を増幅してます。半世紀前と比べると音響機器も変化しギターの音色に近い音が再現できるようになってきたからです。

ウィーンから浜松に引き上げてきて後輩たちの公演のお手伝いで様々な音響機器を見てますが、音響機器にはお金をかけないと良い響きが得られないのと、装備が大きくなり台車に乗せての運搬が必須です。しかし、若ければ別ですが昨年の長期体調不良の後は運搬の体力は無く、まして2026年秋の東京公演に運搬するのは大仕事で、運搬費が公演の支払額を上回ります。

しかし、ピアノとの重奏には音量差の克服が必須だと感じてます。

昨年ピアノとの重奏が始まって直ぐに、試しにギターマイクと小型アンプを買ってみましたが、使い物になりませんでした。

かと言って諦めるわけにもゆかないので、引き続き70の手習いで音響機器について調べてます。

幸い約1年間も諦めずに気長に調べる間に技術革新も進み ギター専用のワイアレスマイクが市場に出ました。新製品です。

この『Xvive U8(エックスバイブ)』という製品は、アタッチメントを替えバイオリン専用マイク Xvive U9 としても販売開始とのことで、いくらか安心でき、小型で持ち運びが楽なこと、価格が数万円と安価なのもあったので導入を決めました。

 

ギター用のワイアレスマイクシステム「XviveU8」

このマイクはハイポジションの指板上にクリップで固定するため、マイクと楽器の距離が一定に保たれます。これにより意図しない音量変化が避けられ、音色と音量共に安定します。

また、従来のギター用マイクのようにサウンドホールの中に入れるのではなく、弦と筐体で作られる響きを楽器の至近で拾います。

サウンドホール内にマイクを差し込むと、ワォワォと反響だけが大きすぎたり、かと言って弦を撫でて弾くと耳障りが良いだけの軽音楽のような演奏になります。

このワイアレスシステムは電波を6つのチャンネルから選ぶことができ、電波干渉に対応できるので安心です。電波は20メートル以上飛ぶとのことですが、受信機に延長ケーブルを付ければもっと離すことも可能とのことで一応5メートルの延長ケーブルを購入しました。

もちろんギター専用とはいえ所詮は機械ですから音色に多くを求めるのは無理があるようです。ギターの音色を損なわないように生の音とマイクの音の音量バランスを設定する必要があります。

それから、2回の公演で使用してみたところ、強弱の変化と音色に留意して弾く必要が感じられました。

今後の課題としてはギター筐体の中にマイクを入れるのと違い、弦の音だけで音の伸びが無く不自然なところが気になってます。この問題は、引き続きエフェクターやアンプについて調べれば、たぶん解決できるのではないかと感じてます。

ヘミオラ(hemiola)

◇ AI による概要

ルネサンス期またはそれ以降の音楽において、8分の6拍子の曲を4分の3拍子のように演奏する(あるいはその逆の)技法は、ヘミオラ(hemiola)と呼ばれます。

これは、拍子のグループ分けを一時的に変更することで生じるリズム的な錯覚や強調効果です。

8分の6拍子は、通常、8分音符3つを1つのグループとする2拍子系(1-2-3, 4-5-6)として感じられます。

4分の3拍子は、通常、4分音符1つを1つの拍とする3拍子系(1-2-3)として感じられます。

ヘミオラは、8分音符2つを1つのグループとする3拍子(4分の3拍子のリズム)として演奏することで、本来の8分の6拍子のアクセントパターン(2拍子系)とは異なるリズム感を生み出します。特にバロック音楽の終止(曲の終わり)部分などで頻繁に用いられた技法です。

生徒さんがポンセのプレリュード(Weiss改め)を練習したいとのことで、重い腰を上げることになりました。3分程度の魅力に溢れた小品ですが、魅力を伝えるための労力が大きい割には、あっという間に終わってしまうのが辛いところです。

この曲を演奏するにしても聴くにしても知っておいた方が良いことがあります。19世紀末からの近代ギター史です。

ギターという楽器の発生は19世紀の幕開けと同時です。産業革命により生まれた庶民の音楽、そしてギターが地位を固めたときです。

ですからギター楽器の形がビーダーマイヤー様式なのです。

19世紀前半はギター黄金期で、教育者としてはカルカッシやカルリ、演奏作曲家としては、ソルとジュリアーニ、アグアドの名が知られてます。

ですが、19世紀の半ばからは、後期ロマン派の流れの中で、ギターは音楽史の表面から消え去ります。

ソルやジュリアーニの和音は、複雑になってきた響きに対応できませんでした。密集ではなく開離和音に近い響きは、19世紀末のタレガのカンパネラ和音が始まりです。そしてギターに複雑な代理和音やテンションコードが使われるのは南米のバリオスの登場を待つことになります。

音楽史から姿を消したギターが表舞台に再び浮上したのは、セゴビアの功績です。

青年だったセゴビアが、タレガのような芸術としてのギター奏者を目指したときに、大きな壁がありました。ギターは似たような曲ばかりだったのです。ソルとジュリアーニ、タレガだけでは毎日の公演プログラムを組むことができません。

しかし、セゴビアの時代は、ピアノに代表される音楽の響きが複雑になってました。作曲と演奏の分業の始まりです。自作自演のタレガのスタイルでは対応が難しくなっていたのです。

セゴビア自身が回想で語ってますが、ギターレパートリー拡充のために、トロバから始まり、ポンセ、テデスコ、タンスマンと多くの作曲家に現状を説明し、作曲を依頼してゆきます。

多くの作曲家に新作を依頼したセゴビアの初演によりレパートリー拡大がされてゆく中で、ソルやジュリアーニの前はギターそのものが無かったことから、セゴビアはルネサンスやバロック時代のリュート作品、そしてスペインのビウエラ音楽にとレパートリーを拡大します。セゴビアの一世代前、タレガの二人の高弟のうちの一人、プジョールの古楽研究の功績は大きいですね。

そんな中で生まれたのが、このプレリュードです。セゴビアによる初演ではバッハの友人だったSLヴァイス作として発表されました。それにより貴重なバロック作品がギターレパートリーに加わりました。もちろん作曲はポンセです。

当時は、ギター弾きにとっては、ギター楽器が存在しなかった時代のレパートリーを前古典派と呼んだ頃です。そもそもバロックとかルネサンスという音楽様式について研究途上で、ゲルヴィッヒマンロウ、ブリュッヘンやクイケン、アーノンクールなどの再現芸術家が変人扱いされるほどでした。

 

さて、この曲はバロックのごとく書かれた前奏曲です。8分の6拍子です。

もちろん L.S.Weiss(1687-1750) のバロック作品ではなく、メキシコ生まれイタリア&ドイツで新古典主義を学んだマヌエル・ポンセ(1882-1948)の作品です。

この曲の演奏は、冒頭に提示されるテーマのアゴーギクをアクセントで明確に積み重ねることが表現の要になります。まるでバロック作品のシャコンヌのごとくしつこいです。

新古典主義でも古典と相反するバロックのヴァイスの名で発表されたことが演奏時の解釈のポイントになります。

またギター奏者ではないポンセが苦肉の策で選んだ手法は、和音を避け旋律を重ねる手法です。練習はゆっくり。声部が折り重なりポリフォニックに曲が構築されているので惑わされやすいです。

ポンセがこの曲を書いた当時は、絵画でもルネサンスに傾倒することによってはっきりとした様式美を追求した、静寂なしかし失敗すると無味乾燥な作品が生まれてますが、この曲の場合、建築における歴史主義と同様にロマン派の派生とも考えられます。

この曲は音を出すだけなら初心者でも可能ですが、戸惑いなく演奏し聴くことのできる偽りのないロマン派と異なり、疑似バロックですから、ポンセとセゴビアのギターレパートリに対する意図を考慮したアナリーゼが必須になります。

 

曲のアナリーゼはシェイクスピアではありませんが「ヘミオラ」か「アウフ・タクト」か、それが問題です。この選択と解釈、特にテーマのアゴーギクで曲が決まります。

バッハのチェロ組曲1番前奏曲と同様に騒がしくならないように流麗に盛り上げます。そういう意味ではまさしくバロックです。

演奏時には、アクセントによって表現される躍動感無くして曲の魅力が引き出せない、でも新古典派らしく様式美を崩すこともできない、そして曲の魅力は終始一貫してバロックのドラマです。

躍動感という意味ではレンブラントよりもルーベンスなのです。小品の割に長いフィナーレでの追い込みが素晴らしく、ギターが一番鳴るE-Durの和音が最後を飾ります。

つまりアンコール程度の小品ながらもなかなかの難曲だということです。

ですから、他の曲とアプローチが異なり、先ずは座学からという曲です。小品の名曲ながら、なかなか手強い曲です。以上、参考になれば幸いです。わからないとか興味を持った方は連絡くださいね。

ギターの構え

先人の教本に載せられた挿絵です。わかりやすいです。
Méthode pour la guitare de Fernando Sor, 1830

Méthode pour la guitare de Fernando Sor

身体の向きとギターの向いている方向に少し角度があります。これについての詳細説明は長くなり、あまり意味が無いので避けます。

ついでに楽器の響きについても記しておきますね。

ギターと身体の接点は4ヵ所、左大腿+右内もも+胸+前腕ですが、楽器の保持に左右の手や腕は使わず3点で、右腕は楽器を上向きにするために腕の重さをギターのエッジに乗せます。

楽器を少し上向きにするのは、楽器と身体との接点を少なくするためです。接点を面ではなくエッジにすることで鳴りへの影響が少なくなり、響きを楽器から離すことが可能になります。

響きを楽器から離すというのは、音の伝達が振幅により異なり、高音は低音に比べ遠達性が少ないという問題への対応です。なお、会場では高音、特に倍音の細りで聞こえ方が異なってきます。

通常の演奏会場は天井に吸音材は使われず、音を吸い取る聴衆や衣類などは会場の床に集中しているので、弦の振動を空気に伝える表面板を少し上向きにした方が倍音痩せが少ないようです。

歌手が発声と向き合わなければ話になりません。ギターも同じです。ここで言う歌手とは歌い手さんのことではなく、安定した響きの保持に必要な筋力であり、息の通りであり、響きの取り方やあつめかたのことです。ベルカントを崩さずフレーズを繋げるために全身全霊をかけて自らと戦う芸術家たちのことです。まして叫ぶような発声とは次元が違います。

ルネサンス時代の音楽

AI の回答がよくまとまってます

ルネサンス音楽は15世紀から16世紀にかけてヨーロッパで発展し、複数の声部が独立して響き合う「ポリフォニー」が特徴です。中世の宗教音楽を発展させ、教会音楽だけでなく、マドリガーレなどの世俗音楽も栄え、個人の感情表現が重視されるようになりました。この時代の音楽は、後世のバロック音楽への橋渡しとなりました。

 

◆ ルネサンス音楽の特徴 ◆

  • ポリフォニー(多声音楽)
    主旋律と伴奏という区別がなく、複数の独立した声部が対等に歌われる形式が主流です。
  • 声楽中心
    器楽はまだ発達途上であり、多くの楽曲が教会音楽や世俗歌曲といった声楽によって作られました。
  • 宗教曲と世俗曲
    カトリックのミサ曲やモテットといった宗教曲が発展した一方、マドリガーレ、シャンソン、パヴァーヌなどの世俗音楽も人気を集めました。
  • 表現の重視
    人文主義の影響を受け、感情や個人の表現が音楽において重視されるようになりました。

◆ 代表的な作曲家とジャンル ◆

  • フランドル楽派
    ヨーロッパ各地に影響を与えた中心的な楽派でジョスカン・デ・プレ、ラッススらが活躍しました。
  • イタリア
    マレンツィオ、モンテヴェルディらがマドリガーレを盛り上げ、鍵盤音楽も発展しました。
  • イギリス
    バードやダウランドが活躍し、リュート曲や、タリスやギボンズらによるアンセムやモテット、マドリガルが作られました。

 

■ ギターで弾かれるルネサンス時代のレパートリー

ギターという楽器の発生が産業革命後の古典派時代(クラシック時代)ですから、その前のバロック作品もルネサンス作品も同族の撥弦楽器の楽曲が主になります。 つまり、ルネサンス時代のリュートやヴィウエラ(スペインの撥弦楽器)のために書かれた楽曲です。これらの楽器の音楽はギターと相性が良く、多くの優れた作品が現代のクラシックギター奏者によって演奏されています。

◆ イギリス ◆

  • ジョン・ダウランド (John Dowland, 1563-1626)
    イギリス・ルネサンス期を代表するリュート奏者・作曲家です。彼の作品は現代のクラシックギターの重要なレパートリーとなっています。 「涙のパヴァーヌ (Pavana Lachrimae)」「蛙のガリアード (The Frog Galliard)」「ファンタジア (Fantasia)」「エリザベス女王のガリアード (The Most Sacred Queen Elizabeth, Her Galliard)」
  • ロバート・ジョンソン (Robert Johnson, c. 1583-1633)
    「アルマンド (Alman)」
  • 匿名作品
    「グリーン・スリーヴス (Greensleeves)」は当時から人気がありました。

◆ スペイン(ヴィウエラ音楽) ◆

スペインではリュートの代わりにヴィウエラが主流であり、そのための楽曲がギター用に編曲されています。

  • ルイス・デ・ミラン (Luis de Milán, c. 1500-c. 1560)
    ヴィウエラのための最初の出版譜『エル・マエストロ (El Maestro)』で知られています。
    「パヴァーヌ (Pavana)第1番〜第6番」「ファンタジア (Fantasia)」
  • アロンソ・デ・ムダーラ (Alonso Mudarra, c. 1510-1580)
    「ファンタジア第10番(ハープを模倣した形式、ルドヴィーコの様式による)(Fantasia X que contrahaze la harpa en la manera de Ludovico)」「コンデ・クラロスによる変奏曲 (Diferencias Sobre "Conde Claros")」
  • ルイス・デ・ナルバエス (Luys de Narváez, fl. 1526-1549)
    「牛を見張れによる変奏曲 (Quatro Diferencias sobre Guardame las vacas)」「皇帝の歌(千々の悲しみ)(Mille Regretz)」

◆ イタリア ◆

  • フランチェスコ・ダ・ミラノ (Francesco Canova da Milano, 1497-1543)
    リュート奏者として非常に高く評価されており、「イル・ディヴィーノ(神)」と呼ばれていました。
    「リチェルカーレ (Ricercare)」「ファンタジア (Fantasia)」

ピックアップとアンプ

路上でストリートピアノと重奏をしてみたところ、聴衆だけでなくピアニストにもギター音が小さく全く聞こえないという結果でした。

掛け合いの多い曲で相方の音が聞こえないというのではアンサンブルになりません。

そこで調べ始めたところ、サウンドハウスのWebに参考になりそうなページが見つかりました。それが上記のリンクです。

このページでマイクとアンプの有線接続の他に無線接続もあるとか、金属弦の場合は磁石を使って振動を電気信号に変換できてもナイロン弦にはその方法が使えないとか初めて知りました。

その他、Uチューバーに広報費を使っている製品もあるようです。この Xvive U8 接続方法についての動画もありますね。

Xvive ( エックスバイブ ) / U8 Acoustic Guitar Wireless System

なかなか奥深いモンですね。もちろんもう少し調べる必要がありますから、その都度このページに加筆することになると思います。

偽物の弦

友人から教えてもらいました。破格価格のプロアルテ弦には要注意です。
偽物プロアルテ弦

ギター表面板の経年劣化について

YouTubeにスプルース材が切り出されてから材質変化についての説明動画がありました。これを参考に木材の経年劣化から楽器としてのギターの寿命限度を考えることができます。

なおギターはヴァイオリン属と異なり表面板の四方を硬い木で固定しているため、三味線の表皮と同じくスプルースの表面板を四方から引っ張った状態になります。これが、百年以上の時間が経過したギターの表面板が割れる原因です。

最近の日本や中国製のギターは、数十万円の楽器でも、膠ではなく伸縮性の無い合成接着剤を使うこともあり、割れやすいと考えられます。数十万円以上のギター購入時には、この点の確認が必要だと思います。膠なら修理が可能です!

弦楽器が、その役目を終える時
スプルース材の経年劣化について

楽器の基準ピッチ440Hz

ギターは調弦時の音高で弦の振動が変わります。振幅や発音アタック、倍音の鳴り方も調弦時の音高の影響を受けて変化します。


国際的な標準ピッチは、基準音である「A(ラ)」の音の周波数が1秒間に440回振動する440Hzと定められてます。つまり「a1=440Hz」です。

実はこの基準ピッチは世界恐慌の頃まで様々な基準ピッチが用いられ統一されていませんでした。

現在の基準ピッチ「a1=440Hz」が決められたのは1939年のことで、この国際会議で定められたピッチを国際標準化機構(ISO)が「ISO 16」として採用したことから、現代では 440Hz が基準ピッチとして知られています。


歴史上のピッチで確認できるものは、1750年頃ヘンデル使用の音叉が422.5Hz。

その他、現存する1780年の音叉は421.6Hz。この音叉はピアノ制作者ヨハン・アンドレアス・シュタイン使用のもので、ハイドンやモーツアルト、ベートーベンも弾いたピアノです。(https://note.com/beautifultide/n/n3ad867ee8b56)

つまり、調律ピッチの変遷をまとめると、1791年没のモーツアルトが422Hz、その後1885年にウィーンで決められたのが435Hz、さらに1939年にロンドンで決められたのが440Hzです。

現在のウィーンではもう少し高い444Hzとか、ウィーンフィル終演時には446Hzぐらいまで上がっているとか言われてます。これが世界で一番高いピッチだそうです。全て分厚い単板木造、全金箔貼りの黄金のホールの特性に合わせた結果なのかも知れません。

 

日本での一般的な調律ピッチについて、日本引き上げ後に何人かのピアノ調律師さんに確認したところ、演奏会場のピアノは440Hzではなく442HZで調律するのが一般的なんだそうです。

ですから、他の楽器とのアンサブルを考えると、ギターも今の日本なら442Hzのピッチで調弦することになります。

つまり、ギターの弦高も442Hzの調律ピッチに合わせることになります。さらに独奏か合わせものか、合わせる楽器の鳴り方、会場の大きさと響きによっても調整が必要です。ですが、演奏時の一番の要は、状況によって右手の指のタッチを変え、左手の指先の感覚も変えることです。

クラシックギターの弦高

クラシックギターの弦高は一般的には6弦が3.8mm1弦が2.8mmとか言われたりするようです。実際には様々な条件により変わるので、いつも同じ弦高ではなく、様子を見て弦高の調整をすることになります。

手っ取り早いのは2~3種類の異なる高さの駒を用意しておき、弦の張替え時に駒を取り替える方法です。

弦高の測定は専用の定規を使い、12フレットのピークから弦までの空間を測ります。

余談ですが、ハウザーさんの工房でアンヘル・ロメロさんのアラフェス協奏曲のための楽器を弾いたときがありましたが、弦高6mmぐらいで楽器も大きく重かったのを覚えてます。

当時はアランフェスといえばアンヘル氏と言われたほどで年間数百回もアランフェス協奏曲を弾いていました。

他方セゴビア用の楽器は、指板幅が広すぎて指が広がらなかったり、⑥弦高も2mmぐらいで、今ならなんとかなるかも知れませんが、当時は音が潰れるか全く鳴らすことができなかったりで悪戦でした。それを見ていたハウザーさんが「この楽器はセゴビアにしか弾けない」と話してました。

なお、一番オーソドックスな楽器はブリーム用だったのを覚えてます。ハウザー3世にしては珍しく、音量というか振動時間や共鳴時間の長さだけでなく、どちらかと言えば2世に近い雰囲気のバランスの良い鳴りが印象的でした。弦長が少し短く楽器のサイズも小さく感じました。穏やかな響きの楽器でもブリームが弾くとドラマチックな音が出るんですね。

そのときにハウザーさんは「弦高は低ければ低いほど良いが、弾く(鳴らす)ことができるかが問題だ」と話してました。

この弦高と楽器の鳴り方の相関関係は、今となっては当たり前のこととして理解してますが、当時は全くわからず、大きなクエスチョンマークが脳裏に刻まれました。

最近はスマホ用アプリに様々なオシロスコープがありますから、自分の耳に自信が無ければ、波形を確認しても面白いかも知れません。

以下はYouTube(Classical Guitar Corner)動画から

弦番号 普通 高め 低め
3.0mm 3.2mm 2.8mm
3.4mm 3.5mm 3.2mm
3.5mm 3.6mm 3.4mm
3.7mm 3.8mm 3.5mm
3.9mm 4.0mm 3.6mm
4.0mm 4.2mm 3.7mm

最近のサバレス弦

張りたてのハナバッハ黒は無敵だろうと感じてます。半世紀ぐらい前から品質に変化が無いのも安心です。

でも、最近のサバレス弦と比較すると、ハナバッハ黒は張り替えて5日後くらいには低音弦(巻き弦)の倍音が痩せてきて、張りたて時に低音弦が少しキンキンと響いたサバレスの低音弦の方が華やかに響くように感じてます。

サバレス弦は色々な種類が販売されてますが、低音弦なら倍音も含めて安定した振動と耐久性でCANTIGA PREMIUMの一択。ハナバッハ弦に弾き慣れていると、サバレス低音弦の甲高い響きが気になるかも知れませんが、右手親指の弦からの指離れである程度対応できます。

サバレス低音弦は張力の違いによりNORMALEFORTEの2種類が販売されているようです。弱い張りで上手に鳴らすことができればそれに越したことは無いと思いますが、ちょっと気を緩めるとボヨォ~ンと腑抜けた音が出るので、ボクのように注意力散漫な人には張りが強い方が安心できるかも知れません。

サバレス弦は高音弦のバリエーションも豊富で、①②③弦はナイロンとカーボンの組み合わせ方により3種類販売されてます。

サバレスの高音ナイロン弦は音色が素晴らしく艷やかながら、ボクには弱くボヨボヨするときがあります。また、ナイロン弦はフレットと右爪の両方で傷が付くので音程と音色に影響します。

もちろん弦を指で撫でて撥弦する分には気にならないでしょう。弦を撫でての撥弦は日本人独特の演奏です。ヨーロッパでは器用に指が動くので最初は聴いてもらえますが、そのうち相手ににされなくなる理由です。

カーボン高音弦は音がカチッと決まるのですが、音色に艶が少なくビブラートの音高幅が狭い、しかし傷に強く長期間の使用でも音の劣化が気になりにくいです。

値段は今のところサウンドハウスさんが安いようです。もちろん楽天やアマゾン等でも扱ってますから再確認をおすすめします。

◇ サバレス / Evolution Cantiga PREMIUM/ -Normal tension-[510ERP]
低音弦:CANTIGA PREMIUM (TENSION NORMALE)
1弦:NEW CRISTAL (TENSION NORMALE)
2&3弦:ALLIANCE(カーボン、TENSION NORMALE)
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/329480/


◇ サバレス / CREATION Cantiga -Mixed tension- [510MRJ]
低音弦:CANTIGA PREMIUM (TENSION FORTE)
1&2弦:NEW CRISTAL (TENSION NORMALE)
3弦:ALLIANCE(カーボン、TENSION NORMALE)
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/233681/


◆ サバレス / ALLIANCE/CANTIGA PREMIUM -Normal tension- [510ARP]
低音弦:CANTIGA PREMIUM (TENSION NORMALE)
高音弦:ALLIANCE(カーボン、TENSION NORMALE
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/259412/


◆ サバレス / ALLIANCE/CANTIGA PREMIUM -Mixed tension- [510ARJP]
低音弦:CANTIGA PREMIUM (TENSION FORTE)
高音弦:ALLIANCE(カーボン、TENSION NORMALE
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/259413/


◆ サバレス / ALLIANCE/CANTIGA PREMIUM -High tension- [510AJP]
低音弦:CANTIGA PREMIUM (TENSION FORTE)
高音弦:ALLIANCE(カーボン、TENSION FORTE
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/259411/


◆ サバレス / Evolution Cantiga PREMIUM -High tension- [510ERJP]
低音弦:CANTIGA PREMIUM (Mixed tension)
1弦:NEW CRISTAL(ナイロン、TENSION ??
2&3弦:ALLIANCE(カーボン、TENSION ??
1st:0.73 New Cryastal
2nd:0.69 Alliaance
3rd:0.84 Alliaance
4th:0.76 Cantiga Premium
5th:0.91 Cantiga Premium
6th:1.12 Cantiga Premium


■カンティーガ・プレミアム
カンティーガの新しい低音弦。
カンティーガで使用している芯線に、全く新しい合金で作られたワイヤーをワウンド

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