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最近のサバレス弦

◇ サバレス / Evolution Cantiga PREMIUM/ -Normal tension-[510ERP]
低音弦:CANTIGA PREMIUM (TENSION NORMALE)
1弦:NEW CRISTAL (TENSION NORMALE)
2&3弦:ALLIANCE(カーボン、TENSION NORMALE)
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/329480/


◇ サバレス / CREATION Cantiga -Mixed tension- [510MRJ]
低音弦:CANTIGA PREMIUM (TENSION FORTE)
1&2弦:NEW CRISTAL (TENSION NORMALE)
3弦:ALLIANCE(カーボン、TENSION NORMALE)
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/233681/


◆ サバレス / ALLIANCE/CANTIGA PREMIUM -Normal tension- [510ARP]
低音弦:CANTIGA PREMIUM (TENSION NORMALE)
高音弦:ALLIANCE(カーボン、TENSION NORMALE)
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/259412/


◆ サバレス / ALLIANCE/CANTIGA PREMIUM -Mixed tension- [510ARJP]
低音弦:CANTIGA PREMIUM (TENSION FORTE)
高音弦:ALLIANCE(カーボン、TENSION NORMALE)
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/259413/


◆ サバレス / ALLIANCE/CANTIGA PREMIUM -High tension- [510AJP]
低音弦:CANTIGA PREMIUM (TENSION FORTE)
高音弦:ALLIANCE(カーボン、TENSION FORTE)
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/259411/

裏板と側面板のローズウッド

ギターの側面板と裏板には一般にローズウッドと呼ばれる木材が使われることが多いです。最近はワシントン条約の関係から白い色をした板も使われることもあるようですが、ずっしりとした響きが乏しいように感じてます。

ギターに使われるローズウッドは、ドイツ語圏では「パリサンダー」と呼び、絶滅した南米リオ産パリサンダーは暗い色合いのものもあり、重量もそれなりに重くなるようです。ハウザーさんの話では、リオ産の入手ができないときはインド産パリサンダーも使われることがあるとのことでした。

工房ストックで一番色の黒い板を使っての制作を依頼したところ、黒い色の板を使うと楽器の重量が増すけど、それでも良いのか?また、横板と裏板の材質は、彼の考える音には無関係で「段ボール」でも構わないとも話してました。

凡人のボクには理解を超えた話でした。

さて、ローズウッドとか紫檀についてググってみました。

参照ページ:
ローズウッドについて(世界のローズウッドの一覧表)

 

◆ 紫檀(ダルベルギア・コチンキネンシス)
【別名】シアム・ローズ、サイアミ・ローズ
【産地】タイ・ビルマ・ラオス・ベトナム・カンボジア・マレー半島

◆ 縞紫檀(しましたん/ダルベルギア・オリペリ)
【別名】手違い紫檀、チンチャン
【英名】ビルマ・ビルメス、チューリップ・ツリー
【中国名】白紫檀
【産地】タイ・ビルマ・ラオス・ベトナム・カンボジア・マレー半島
   産地によりベトナム・ローズ、ラオス・ローズ等と呼ぶこともある

◆ インド・ローズウッド(ダルベルギア・ラテフォーリア)
  インドネシア・ローズ(ソノケリン)
【別名】イースト・インディアンローズ、ボンベイ・ローズ、デガン・ローズ、カシミール・ローズ
【中国名】印度丸葉紫檀
【産地】インド・パキスタン・バングラディッシュ

◆ インド・チッソ―(ダルベルギア・チッソ―)
【英名】シーシャム・ローズ
【中国名】印度黄檀、茶檀
【産地】インド北部、ネパール、パキスタン、バングラディッシュ

◆ マダガスカル・ローズ(ダルベルギア・バロニー)
【英名】ロイヤル・パリサンダー、ボアナ・パリサンダー
【仏名】ロワイヤル・パリサンドル
【産地】マダガスカル





ロマン派

  • 2023/12/22 15:38
  • カテゴリー:芸術

ヨーロッパでは、イギリスから始まった産業革命がヨーロッパ大陸に浸透するにつれて、新しく生まれた中産階級が勃興します。社会が、それまでの王侯貴族の生活や宗教のシガラミから開放され、それまで無かった一般庶民の文化を生み出すことになります。

これがフランス革命に代表される、歴史の流れの中での大きな変化です。今から2百数十年前のことでした。

この中産階級の文化は、最初のうちは、王侯貴族への憧れもあってギャラント様式ロココ様式のような、それまで培われてきた華やかなバロック文化の影響が残った過渡期の様式も見られましたが、その後はそれまでの難解な文化よりも、単純明快でわかりやすい古典的なものが主流になってゆきます。

この変化は、中産階級の中でもブルジョアジーと言われる富裕階層の文化が、徐々に一般庶民へと幅広く浸透していった結果の表れだろうと理解してます。

音楽なら、難解なポリフォニーから単純明快なホモフォニーへの移行であり、庶民にもわかりやすい夢や表面的な華やかさの追求結果と捉えてます。

この動きが、ドラマの時代と言われたバロックから、音楽の時代と言われた古典派、さらに文学の時代と言われたロマン派への変化へと繋がってゆくことになります。

ビーダーマイヤー画家カール・シュピッツヴェーク

ロマン派の時代は19世紀半ばから後半と考えられますが、例外も散見され、初期には音楽と文学とのコラボでドイツ歌曲を生み出したシューベルトや、シラーのテキストとのコラボにより生まれたシンフォニー「第9」で知られるベートーベン、さらに南米などでは後追いの形で現在に至るまでロマン派の傾向が残ってます。

子供の情操教育には夢に溢れるロマン派の文学が良いですね。 

ロマン派の産物としては、遠い昔に想いを馳せたグリム兄弟に代表されるメルヘン、ヨーロッパと異なる文化への憧れから生まれた漂流記や旅行記、または理解のし易い身近な生活に密着した内容の文学です。もちろん、このような傾向は文学だけでなく絵画や音楽にも見られます。

音楽においても、このような時代の影響から文学との融合という試みが始まります。ベートーベンの第9はその先駆けとも考えられます。ロマン派の典型的なものは、音楽では交響詩や楽劇であり、一般庶民の生活に密着した民衆劇、さらに大きな流れとしては歴史主義や民族主義の台頭へと繋がってゆきます。

関連:ビーダーマイヤー様式

 

前奏曲(プレリュード)

前奏曲(プレリュード)は、元々は弦数の多いリュートの調弦確認と指慣らしのために、演奏の前に和音を中心に楽器を鳴らしてみたものが記譜されるようになったものだそうです。

そのため、演奏の基本は、幅広い速度で和音を良く響かせるのが前奏曲です。そして、曲の性格上テンポ・ルバートで比較的自由に演奏します。

当初、リュートの弦数が多くなった時代(バロック時代)には、主体となる曲の前にプレリュードが演奏され、その後に本曲の演奏という順番でした。それが、古典派を経てロマン派になると、自由な和音の繋がりを楽しむ小品としてプレリュード単体で作曲演奏されるようになりました。

 

様々なプレリュードがある中で、オーケストラ曲では個人的にはリストのプレリュードが好きです。

可能なら総譜をめくりながら聴くと良いですね。オーケストレーションはラベルが良く知られてますが、響きの織りなしは、どうやらリストに軍配が上がるようです。

https://www.youtube.com/watch?v=G5aITdUMADo

このDr.カール・ベーム1943年ベルリン・フィルの動画は残念なことに一部だけです。フルトヴェングラー1954年のウィーンフィル(⇒mp3音声のみ)も凄まじいですね。圧倒されます。

その他、リストの前奏曲の全曲演奏は ⇒ こちらの動画。ベストを尽くした楽団員ひとり一人の勝利が感じられます。

音楽用語 wiki ページ

  • 2023/11/08 09:42
  • カテゴリー:その他

音楽用語まとめサイトです。検索窓の他に左ペイン内には a-z 順の用語リストがあるのでそこからも各用語に跳ぶことができます。音楽用語をグーグルで検索するよりも使いやすいので紹介しておきます。

http://www.ongaku-yougowiki.com/

爪が割れたとき

  1. 小さなひび割れなら、百均でも扱っている2種類の液を混ぜて使うエポキシ系接着剤で貼り付ければ、しなやかさがあるので割れにくい。瞬間接着剤は硬いから割れる。
  2. 大きなひび割れなら、ティッシュペーパーを瞬間接着剤で貼り付ける。百均でも入手可能。
  3. 爪が割れて跳んでしまったら、爪の表面ではなく裏側、つまり皮膚と爪の隙間にピンポン玉を形に合わせて切って、残った爪とピンポン素材の間に隙間ができないように瞬間接着剤でピッタリと貼り付けてから整形する。⇒ 【卓球】プラスチックボールおすすめ11選 素材の違い

https://youtu.be/g6VtKNWSC6s?si=AgID_9hkOLyTk9QM&t=142

ギターのポジションマーク

ギター製作家の佐藤剛さんにお願いして練習用の楽器に白蝶貝ポジションマークを埋め込んでいただきました。お薦めです。

ハウザーについては「改造すると工芸品としての価値が落ちてしまう」とのことで、剥がすことが可能なマークを貼り付けることにしました。

浜松のギター制作家の佐藤剛さんを知るまでは、制作家にお願いしてポジションマークを入れてもらうという発想が無かったので、自分なりに試行錯誤してポジションマークを貼り付けてましたが、ギター弦について調べたときに、たまたま見つけたサイトに塩梅の良さそうなポジションマーク説明があり、使ってみたところ、色、マークの大きさ、耐久性など総合的にこれまでで一番良かったので記録として投稿しておきます。

⇒ 剥がれにくいポジションマークを求めてロゼットのフレットマーカー(Rosette Premium Fret Marker Dots)を試してみた

このブログにはその他のギター関連の有用情報があり、参考になりました。ありがとうございます。

ギターの糸巻き(ペグ)

ギターの糸巻きは、最近はペグと呼ばれるようです。

中華製や台湾製の安価なものは千円ぐらいからありますが、使ってみたところ、見た目は派手でも歯車が小さく、歯車のかみ合わせに車のハンドル並みに遊びがあって音合わせの精度が悪く、さらに楽器の響きにジャリジャリと濁った雑音が混じるのが気になりました。

日本製GITOHの糸巻きは値段により様々ですが、1万円程度の安価な製品でも音合わせにあまり苦労しないように感じてます。GOTOH製品には制度の高いラインアップもあり、ピッチの微妙な調整が楽で音にも悪い影響が少ない製品を選ぶことができます。定番製品ですが、まぁ、お値段相応でしょうね。

※画像を新しいタブで開くと拡大図です。

高級な糸巻きで良く知られているのはロジャース製で、ハンドル部分に白蝶貝が使われておりキラキラと光ります。歯車の遊び無くなめらかに回転し、何よりもしっかりと共振するので音が良いです。最高級のハウザースタイルなどは20万円ぐらいの値段になったりします。精度を求める手作りですから安いロジャースでも値段が10万円程度以上と高価です。

なお糸巻きの軸間は通常35mm、ローラーの太さは10mmです。これら糸巻きの数値は、メーカーにより異なったりするので、取り替え時にはビス間の距離も含め確認してから購入します。糸巻きの故障は全部が一斉に壊れるのではなく、樹脂製のローラだけが割れたり、歯車だけが摩耗したりですから、高価な糸巻きの故障時には、部品販売を確認すると良いでしょう。

それから、組立時に糸巻き基盤プレートとギターヘッド木部の接点に隙間があると、雑音が混じったり響きが悪なったりするので、注意してピッタリと接地させるように組みます。

糸巻きのギア部分の潤滑剤は液状のものを避け、グリスなど固形油脂を使います。弦交換のときに確認して、乾燥しているようなら爪楊枝を使ってグリスを足しておけば良いです。その時に、はみ出たグリスはティッシュペーパーで拭き取っておきます。グリスは個人的には「seiko シリコングリス」を半世紀ぐらい使ってます。自分の数台のギター以外に生徒さんの糸巻きにも使い続けてまだ無くなりませんから、一個で一生ずっと使えます。 

もしもローラーがギターヘッドに空けられている穴の内側との接触でギシギシ雑音を発するときは蝋を使ってみると動きがスムーズになります。糸巻きローラーの直径が1センチぐらいですから、直径1センチ強ぐらいの蝋燭が使いやすいです。

タレガ「前奏曲5番」

タレガ「前奏曲5番」の楽譜です:
https://imslp.org/wiki/Prelude_No.5_(T%C3%A1rrega%2C_Francisco)

タレガは典型的なロマン派です。小品ながら美しいプレリュードを多く残しており、その5番目の曲がこの曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=-aBkSvyBdg4

この曲は難しくないので多くの奏者が弾いてます。YouTubeで検索すると猫も杓子もという感じです。残念ながら日本人は全滅。その中でもセゴビアを凌ぐ録音はたぶん無いと思われます。⇒ セゴビアの録音mp3

それにしても巨匠セゴビアは自由ですね。オリジナルの楽譜からのリズム変更が少し気になります。そういう意味ではタレガのセゴビア編曲版です。

ワルカーさんの録音があれば、香り高いロマン派様式できっちりと弾いているのですが、残念ながら見つかりません。物覚えの悪いボクの記憶に残るのみです。

そう言えば、いつだったかオーストリア国営放送の番組で教育者としてのワルカーさんがテーマになったことがありました。日本流に言えば人間国宝に当たる彼女自身が参加し、様々な分野の専門家が集まり円卓を囲んでの意見交換です。テレビで難しいことを延々と論じているのを見ても、自分の師匠が演奏家だと思っていた弟子からすると、面倒なことはどうでも良いと感じたものでした。

誰が言ったのか失念しましたが、「演奏は自分に誠実であること、教育は夢を授けること」とは言い得て妙です。先生は生徒に与える曲を弾くことができなければダメですね。

 

それから、曲は違いますがYouTubeでタレガの自演を聴くことができます。

https://www.youtube.com/watch?v=7B40vZOyoPs

動画中トレモロ奏法の美しい指の動きも確認できます。1899年のものですから無声映画と円筒式蓄音機です。つまり音と絵は別々の記録です。もちろん A=440hz の国際基準が決められる半世紀以上も前です。第一次世界大戦前のフランスとスペインで最も一般的だった音高が A=435hz、440hz からすると半音低いわけです。

誰でも知っていることながら、タレガの楽器がトーレスだったことは、ここで再確認しておきますね。作曲家&演奏家&教育者タレガと楽器制作家トーレスの登場が近代ギターの黎明です。

ギターのコマとサドル

ギター本体だけでなく、コマとサドル、そして糸巻きで音が変わります。

昔は上駒下駒などと呼んだりしましたが、最近は糸巻き側の弦枕をサドル、表面版側の弦受けをコマと呼ぶそうです。 調整は数100分の1ミリ程度の精度が求められます。

コマとサドルは材質と形状、弦高が大きく響きに影響します。安価なものなら合成樹脂、よく使われるのは牛骨で、漂白されてない物やオイル漬けの製品の方が弦の滑りが良いそうです。高価な象牙(マンモス牙)が入手できれば、より良い音が期待でき、どっしりとした音が出るように感じます。

金属ナットはキンキンと甲高い響きになるようですが、反面しっかりとした感触がありそうです。ときには黒檀など木製も使われますが強度は大丈夫なのでしょうか。

象牙類以外のコマやサドルは安価なので、自分で削ってみるのも良いかも知れません。

コマの調整は数十回もすれば様子がわかってきます。合成樹脂のコマは驚くほど安いので、数十万円以上の楽器でなければ、自力で調整を試してみると楽器の理解に繋がると思います。

 なお、コマの高さを出すときに3弦だけピークを弦止め側にすることについては、以下を参照。音合わせが少し楽になります ⇒ https://naka-ku.com/index.php/view/16

サドル溝の調整は、太さの異なる極細の棒状ヤスリを使います。弦高は12フレットで測ります。1弦側を6弦側よりも1mm弱ぐらい低くすると良いようです。通常は6弦が3.5mmの弦高らしいです。

ハウザーさんは「弦高は低ければ低いほど良いが演奏技術が無いと音が潰れる」と話してました。

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