音部記号
- 2022/04/06 21:55
- カテゴリー:その他
西洋音楽の音部記号は、ト音記号、ヘ音記号、ハ音記号、この3種類が使われてます。
音部記号を使って5線譜のどこが「ト音」、または「ヘ音」「ハ音」なのかを定義します。詳細説明はレッスンでないと難しいので避けますが、「イロハニホヘト」が西洋の「ABCDEFG」ですからト音記号は「G」の文字、ヘ音記号は「F」の文字、ハ音記号は「C」の文字で表記されてます。
言語 | 音の名前 | ||||||
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イタリア語 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ |
日本語 | ハ | ニ | ホ | ヘ | ト | イ | ロ |
英語 | C | D | E | F | G | A | B |
ドイツ語 | C(ツェー) | D(デー) | E(エー) | F(エフ) | G(ゲー) | A(アー) | H(ハー) |
音部記号の字体は、以下画像から想像できるでしょうか。
画像出典:ドイツ生まれの8つのフォント
上記の字体は、ヒットラーが廃止したアルファベットの旧字体フラクトゥールです。この亀の甲羅の模様のように複雑な旧字体の廃止により文盲が減りました。他方、貴重な文字芸術が失われることになり、歴史を学ぶときに旧字体を学ぶ必要性も生まれました。
ウィーンでも戦前に教育を受けた諸先輩は、このような美しい文字を書いてました。歴史を学ぶのに、現行で世界最古の新聞「Wiener Zeitung」を読む必要があったり、先生からの連絡メモの読解も含めて、日本からの留学生には難解で戸惑ったのを覚えてます。
以下画像は、世界一美しい図書館として知られるハプスブルク王宮のウィーン国立図書館所蔵、現存でドイツ語圏最古のヴェンツェル旧約聖書/Wenzelsbibelから。
画像出典:QUMRAN-& BIBEL
余談ですが、スラブ系のチェコで生まれたヴェンツェル旧約聖書からヨーロッパ文化が感じられ、ラテン語で書かれたアイルランドの三大ケルト装飾写本「ケルズの書」「ダロウの書」「リンディスファーンの福音書」から中東文化が感じられるのは興味深いです。