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2022年12月19日の記事は以下のとおりです。

アルペジオーネ・ソナタ

ギターの伴奏でも良く弾かれるシューベルトのアルペジオーネ・ソナタです。チェロって良いですねー

https://www.youtube.com/watch?v=bkYlGWnw-qk

シューベルトがゲオルク・シュタウファー作のギターを所有し、ギターで作曲したことは良く知られてます。ピアノはあまり上手ではなかったらしいです。経済的な理由でピアノが手元に無いことが多かったと本で読んだ記憶があります。

19世紀初頭に生まれた6単弦ギター制作は、当初バイオリン製作家によって始められました。ウィーンのシュタウファーも例外ではありません。ギターの名器として知られているハウザー家も元々はバイオリン制作のメッカとして知られる南ドイツ・アルプスのミッテンヴァルト村でした。

アルペジオーネという楽器は、このシュタウファーにより生み出され、その後は歴史の中で忘れ去られた楽器です。

アルペジオーネの作品はこの曲以外には知られていないようです。シューベルトがこの楽器のためにソナタを作曲したのは、ギターと同じ弦数と調弦だったからでしょう。今ではチェロの貴重なレパートリーとして知られてます。因みに伴奏はピアノですが、シューベルトがこの曲を作曲するときに手にしていたのはギターであったはずです。これがシューベルトの多くの歌曲同様にアルペジオーネ・ソナタがチェロのギター伴奏で演奏される理由です。

シュタウファー作のアルペジオーネの本物は、新王宮の古楽器博物館に展示されてます。ウィーンのハプスブルク王宮の一番大きなウィングで入り口は英雄広場です。この古楽器博物館にはシュタウファーのギターやウィンナーメカニックのピアノ等なども展示されてます。楽器博物館としては世界一でしょう。

音高や音大の研修旅行ではベートーベンやモーツアルト記念館などの音楽家記念館に行くことが多いようですが、個人的には Haus of Music博物館や古楽器博物館がお奨めです。実際に自分の学校の生徒達だけでなく、日本から来た音高や音大の研修旅行で頼まれて説明することもよくありました。

なお、オーストリアの博物館や美術館で講習や説明をするときはオーストリア共和国の行政の許可が必要です。刑法ですから警察の管轄で罰金は日本円で百万円弱ですし7年間EUに入国ができなくなります。日本の学校の先生が案内をするときは旅行会社に事前に相談しましょう。

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