エドゥアール・リスラー
- 2022/04/09 10:13
- カテゴリー:音楽芸術
プラハの清介さんからのメールで教えていただくまで、このピアニスト、エドゥアール・リスラー/Edouard Risler(1973-1929)の存在を知りませんでした。
グラナドスから『ゴイェスカス』より「窓辺の語らい (Coloquio en la reja)」を献呈されたピアニストです。
YouTubeに窓辺の語らいの楽譜付きの演奏があります。下記のエドゥアール・リスラーの演奏を聴く前に聴いておくと良いです。先にリスラーを聴いてしまうと、これほどの名演でも虚飾が気になり色あせて聴こえるからです。
https://www.youtube.com/watch?v=RdDCN2Bwp64
特にギターを弾く若年層の中に音楽とサーカスを混同する傾向を感じてますが、現存する音源で最も古いこの世代の音楽家には、弾き跳ばしとか見過ごしが無く、演奏にごまかしが微塵も感じられません。素晴らしいです。
もちろん20世紀初頭の録音ですから雑音があるのは仕方ないです。再現芸術としての本質は、雑音の有る無しでは無いというというところが肝要です。
この演奏芸術について録音技術を語るのは的外れですから、その点については別の場で思う存分語れば良いと思います。それが技術の進歩に繋がり、多くの人々の生活を豊かにすることに繋がると信じて疑いません。