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音楽、革命の前と後

  • 2026/03/30 00:24
  • カテゴリー:芸術

ギャラント様式(優美様式)はロココ様式とも呼ばれます。王侯貴族の時代終焉から中産階級時代が確定するまでの過渡期の様式です。つまり、バロックでも古典派でもなく、一瞬で過ぎ去った時代様式です。

絵画ならフランスのアントワーヌ・ヴァトーやフランソワ・ブーシェや女流画家ルブラン、スペインのゴヤ初期で柔らかい光の演出のためにパステル画も多いです。これらの絵画は宗教の足かせからの開放感が素晴らしいです。

この時代は、一般史ではフランス革命の前後で、この大きな時代の転換点は産業革命によってもたらされます。

それまでの価値観が覆されたわけですから革命と呼ばれます。社会主義とその先に位置する共産主義は別物ですが、一般的には産業革命後は現在に至るまで社会の構造に変化は無いと考えられます。一般市民の時代の到来でした。

芸術史では価値観が今現在とバロック時代と異なることから、バロックとその前のルネサンス音楽を楽譜から再現するときは、いくらかの事前準備が必要になり、聴くときも感情脳とともに論理脳のスイッチ切り替えが必要になります。

つまり呆然と聴いてもわからず、メトロノームのごとく機械的に演奏されるビバルディや軽音楽として扱われる曲程度の理解になります。これについては当時の文献にも記されており、音楽を理解する人と理解しない人が居ることが指摘されてます。

理解というよりも音楽の再現としてのインタープレーター必読文献は、以下の3冊です。いずれも日本語訳の購入が可能ですし、3冊を比較し1冊に取りまとめた日本語の本も1970代には出版されてました。

 

バッハ、カール・フィリップ・エマヌエル
Carl Philipp Emanuel Bach (1714-1788 プロイセン)

  • Versuch über die wahre Art das Clavier zu spielen
    正しいクラヴィーア奏法試論 1753 Part I, 1762 Part II
    バロック音楽から古典派音楽へと至る時代の架け橋として活躍したバッハの3人の息子のうちの一人。長男がフリーデマン(ハレのバッハ)、次男エマヌエル(ベルリン/ハンブルクのバッハ)、末子クリスティアン(ロンドンのバッハ)。プロイセンのフリードリッヒ大王の元で1738から1767まで、大王皇太子時代から約30年チェンバリストとして仕えた宮廷音楽家。18世紀バロック時代のチェンバロ、クラヴィーア(クラヴィコードやピアノ)の奏法、装飾音、即興演奏について記述された指導書。

 

レオポルト・モーツアルト
Leopold MOZART (1719-1787 ザルツブルク大司教区)

  • Versuch einer Gründlichen Violinschuhle
    バイオリン奏法 1756
    モーツアルト生年に出版されたモーツアルトの父親のバイオリン教本。18世紀バロック時代の擦弦楽器の奏法、装飾音、楽譜からの再現演奏について記述された指導書。

 

クヴァンツ、ヨハン・ヨアヒム
Quantz, Johann Joachim (1697-1773 プロイセン)

  • Versuch einer Anweisung die Flöte Traversiere zu spielen
    フルート奏法 1752
    オーストリアの国母マリア・テレジアの宿敵プロイセンのフリードリヒ大王に重用された宮廷音楽家。フルートを好んだ大王のフルート教師。18世紀バロック時代の木管楽器の奏法、装飾音、即興演奏について記述された指導書。

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