ギターの構え
- 2025/12/02 23:51
- カテゴリー:クラシックギター
先人の教本に載せられた挿絵です。わかりやすいです。
「Méthode pour la guitare de Fernando Sor, 1830」

身体の向きとギターの向いている方向に少し角度があります。これについての詳細説明は長くなり、あまり意味が無いので避けます。
ついでに楽器の響きについても記しておきますね。
ギターと身体の接点は4ヵ所、左大腿+右内もも+胸+前腕ですが、楽器の保持に左右の手や腕は使わず3点で、右腕は楽器を上向きにするために腕の重さをギターのエッジに乗せます。
楽器を少し上向きにするのは、楽器と身体との接点を少なくするためです。接点を面ではなくエッジにすることで鳴りへの影響が少なくなり、響きを楽器から離すことが可能になります。
響きを楽器から離すというのは、音の伝達が振幅により異なり、高音は低音に比べ遠達性が少ないという問題への対応です。なお、会場では高音、特に倍音の細りで聞こえ方が異なってきます。
通常の演奏会場は天井に吸音材は使われず、音を吸い取る聴衆や衣類などは会場の床に集中しているので、弦の振動を空気に伝える表面板を少し上向きにした方が倍音痩せが少ないようです。
歌手が発声と向き合わなければ話になりません。ギターも同じです。ここで言う歌手とは歌い手さんのことではなく、安定した響きの保持に必要な筋力であり、息の通りであり、響きの取り方やあつめかたのことです。ベルカントを崩さずフレーズを繋げるために全身全霊をかけて自らと戦う芸術家たちのことです。まして叫ぶような発声とは次元が違います。




