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2026年05月の記事は以下のとおりです。

ギター用ワイアレスマイク

ピアノとの2重奏が続いてます。

ギターとピアノの重奏は音量差の克服が一番の課題です。舞台ではピアノの蓋を閉め舞台の少し奥にセットし、ギターはなるべく聴衆に近いところで弾くのですが、ギターは表面版の向く方向に響きますからピアニストにギターの音が届きません。

40年前のことですが、ギター製作家のハウザーさんのところでアンヘル・ロメロ氏のための協奏曲専用ギターを弾いたことがありました。楽器が大きく重く、弦高も高くして音量に的を絞って制作された専用楽器です。通常のギターとは別物でした。

当時アンヘルさんは年間300回以上もアランフェスを弾いていて、ウィーンの楽友協会ホールでも2度くらい弾いたと記憶してます。これまで聞いたアランフェス公演で一番安定していたアランフェス協奏曲でした。

当時は音響機器の性能が発展途上で会場によってはマイクを通すと薄っぺらい音になり勝ちでした。それでアランフェス専用の楽器を考えたのでしょう。

10数年前だったと記憶してますが、母校ウィーン国立音大でギターのための音響機器に関する講演がありました。様々なマイク、エフェクターやアンプ、スピーカーの可能性についての考察でした。

時代の流れなんでしょうね。今日では多くのギタリストがオーケストラ協奏曲を弾くときにマイクを通して音を増幅してます。半世紀前と比べると音響機器も変化しギターの音色に近い音が再現できるようになってきたからです。

ウィーンから浜松に引き上げてきて後輩たちの公演のお手伝いで様々な音響機器を見てますが、音響機器にはお金をかけないと良い響きが得られないのと、装備が大きくなり台車に乗せての運搬が必須です。しかし、若ければ別ですが昨年の長期体調不良の後は運搬の体力は無く、まして2026年秋の東京公演に運搬するのは大仕事で、運搬費が公演の支払額を上回ります。

しかし、ピアノとの重奏には音量差の克服が必須だと感じてます。

昨年ピアノとの重奏が始まって直ぐに、試しにギターマイクと小型アンプを買ってみましたが、使い物になりませんでした。

かと言って諦めるわけにもゆかないので、引き続き70の手習いで音響機器について調べてます。

幸い約1年間も諦めずに気長に調べる間に技術革新も進み ギター専用のワイアレスマイクが市場に出ました。新製品です。

この『Xvive U8(エックスバイブ)』という製品は、アタッチメントを替えバイオリン専用マイク Xvive U9 としても販売開始とのことで、いくらか安心でき、小型で持ち運びが楽なこと、価格が数万円と安価なのもあったので導入を決めました。

 

ギター用のワイアレスマイクシステム「XviveU8」

このマイクはハイポジションの指板上にクリップで固定するため、マイクと楽器の距離が一定に保たれます。これにより意図しない音量変化が避けられ、音色と音量共に安定します。

また、従来のギター用マイクのようにサウンドホールの中に入れるのではなく、弦と筐体で作られる響きを楽器の至近で拾います。

サウンドホール内にマイクを差し込むと、ワォワォと反響だけが大きすぎたり、かと言って弦を撫でて弾くと耳障りが良いだけの軽音楽のような演奏になります。

このワイアレスシステムは電波を6つのチャンネルから選ぶことができ、電波干渉に対応できるので安心です。電波は20メートル以上飛ぶとのことですが、受信機に延長ケーブルを付ければもっと離すことも可能とのことで一応5メートルの延長ケーブルを購入しました。

もちろんギター専用とはいえ所詮は機械ですから音色に多くを求めるのは無理があるようです。ギターの音色を損なわないように生の音とマイクの音の音量バランスを設定する必要があります。

それから、2回の公演で使用してみたところ、強弱の変化と音色に留意して弾く必要が感じられました。

今後の課題としてはギター筐体の中にマイクを入れるのと違い、弦の音だけで音の伸びが無く不自然なところが気になってます。この問題は、引き続きエフェクターやアンプについて調べれば、たぶん解決できるのではないかと感じてます。

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