楽器の基準ピッチ440Hz
- 2024/08/13 11:13
- カテゴリー:クラシックギター
ギターは調弦時の音高で弦の振動が変わります。振幅や発音アタック、倍音の鳴り方も調弦時の音高の影響を受けて変化します。
国際的な標準ピッチは、基準音である「A(ラ)」の音の周波数が1秒間に440回振動する440Hzと定められてます。つまり「a1=440Hz」です。
実はこの基準ピッチは世界恐慌の頃まで様々な基準ピッチが用いられ統一されていませんでした。
現在の基準ピッチ「a1=440Hz」が決められたのは1939年のことで、この国際会議で定められたピッチを国際標準化機構(ISO)が「ISO 16」として採用したことから、現代では 440Hz が基準ピッチとして知られています。
歴史上のピッチで確認できるものは、1750年頃ヘンデル使用の音叉が422.5Hz。
その他、現存する1780年の音叉は421.6Hz。この音叉はピアノ制作者ヨハン・アンドレアス・シュタイン使用のもので、ハイドンやモーツアルト、ベートーベンも弾いたピアノです。(https://note.com/beautifultide/n/n3ad867ee8b56)
つまり、調律ピッチの変遷をまとめると、1791年没のモーツアルトが422Hz、その後1885年にウィーンで決められたのが435Hz、さらに1939年にロンドンで決められたのが440Hzです。
現在のウィーンではもう少し高い444Hzとか、ウィーンフィル終演時には446Hzぐらいまで上がっているとか言われてます。これが世界で一番高いピッチだそうです。全て分厚い単板木造、全金箔貼りの黄金のホールの特性に合わせた結果なのかも知れません。
日本での一般的な調律ピッチについて、日本引き上げ後に何人かのピアノ調律師さんに確認したところ、演奏会場のピアノは440Hzではなく442HZで調律するのが一般的なんだそうです。
ですから、他の楽器とのアンサブルを考えると、ギターも今の日本なら442Hzのピッチで調弦することになります。
つまり、ギターの弦高も442Hzの調律ピッチに合わせることになります。さらに独奏か合わせものか、合わせる楽器の鳴り方、会場の大きさと響きによっても調整が必要です。ですが、演奏時の一番の要は、状況によって右手の指のタッチを変え、左手の指先の感覚も変えることです。






